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【積水ハウスIR資料から学ぶ その2】篠原商店からのお得な情報
2014.04.19こんにちは!
「夏がもう来てしまったのか~!」と思う日があるとかと思えば、「さむっ~!」と感じる日もあります。
体がついていくが大変です。
<積水ハウスさんの戦略分析その2>
1月決算の積水ハウス。
きのうに続き興味深い点を考察しましょう。
決算短信3ページに再び目をやりましょう。
セグメント別の昨年度売上、今年度売上、来年度売上予想があります。
以下に今年の実績と来年の予想のアップ率(ダウン率)を記します。
予想アップ(ダウン)金額を知りたいかたは決算短信を直接みてください。
●戸建住宅事業 5.33%ダウン
●賃貸住宅事業 3.9%アップ
●リフォーム事業 9.6%アップ
●不動産フィー事業 5.0 %アップ
●分譲住宅事業 4.8%ダウン
●マンション事業 1.7%ダウン
●都市再開発事業 10.8%アップ
●国際事業 41.7%アップ
「今期より来期は良い成績にしよう!」という社長の掛け声のもと、根性論、社内政治力学で目標を立てる中小企業が多いです。
かつての帝国陸軍の作戦を彷彿させます。
でも積水ハウスさんクラスになると冷静な分析のもと計画を立ていることが分かります。
戸建、分譲、マンションは消費税駆け込みの反動減が絶対あります。
それはそれでマイナス要素を最低限は受け入れて、新たな事業で儲けるスタイルを採っています。
頭の良い人たちが集まる集団はさすがに違います。
では今後のマーケット環境をどう考えているのでしょうか?
経営計画説明会資料のシート9を見ましょう。
「積水ハウス的市場環境認識」が載っています。
1. 省エネルギー化への引き続き高いニーズ。
2. 高齢者向け住宅、ストック事業への期待の高まり。
3. 株高・地価上昇で富裕層に資産効果。
4. 都市部での相続税課税強化に向けた対応増加。
5. 政府の住宅取得支援策の継続。
これら5つの項目を共通認識として積水ハウスは全ての作戦を立てています。
家のデザイン、営業ツール、モデルの出店場所とタイミング、ホームページ、リクルーティング、資金調達、、etc.。
私たち中小工務店も見習いたいとところです。
東京湾でアジ釣り船に乗ったことがあります。
船長は魚群探知機を見て釣れそうなスポットへ連れていってくれました。
結果、町田のような素人でもおみやげを持って帰ることができました。
積水ハウスを始め多くのハウスメーカーが、それぞれの未来予想図を基にした作戦をIR資料と称して一般に開放しWEB上で見せてくれています。
これを参考にしない手はありません。
経営計画説明会資料
<見直される「木杭工法」>
Nagano Nippo Webは 「『復権の兆し』カラマツ使用の木杭工法」と伝えています。
記事によりますと、「軟弱地盤を抱える諏訪湖周辺地域で、カラマツ丸太を使った対策工法が”復権”の兆しを見せている。」ようです。
このことについて記事は「諏訪市は昨年度、約30件の発注工事で県産カラマツの地中杭を採用。民間施設の工事でも取り入れる動きが出始めている。コンクリート・鋼杭に比べれば軽く『施工性に優れる』との声があるほか、二酸化炭素(CO2)を吸収固定し、かつ用途拡大も望まれている木材を利用することで、温暖化防止や森林の健全化に貢献したいとの思いもあるようだ。」とその理由を述べています
この「丸太杭の地盤対策は古くからあり、片倉館(同市)の建設でも使われ、東南海地震の被害を逃れた実績がある。昭和40年代には土木用材として県内から10万立方メートルが出荷されたが、資材や工法の多様化に伴って需要が落ち込んだ。」という経緯があります。
しかし、「東日本大震災を機に木杭が見直され、低コスト化に向けた研究も進む。県木連の徳原敏昭専務理事は『信州カラマツは耐久性に優れる。用途が少ない小径材などの需要が拡大していけば』と期待している。」と述べています。
カラマツ梁でも時々使います。
国産材普及に少しでも関わっていきたいと思います。
キダテ設計事務所では防火の建物の設計を行っています。
ぜひご発注をお待ちしております。
非住宅の大型物件のプレカットは篠原商店で!
町田
メール: taka2taro@gmail.com
携帯電話: 090-3430-6749