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【軸組工法王者 住友林業IR資料考察 その1】
2014.06.07こんにちは!
ジメジメして気分が悪い感じの町田です。
<住友林業は今期をどう戦おうとしているのか?>
軸組工法の王者、住友林業です。
2013年3月期と比べて、今回の決算2014年3月期は15%売上を伸ばしました!
おめでとうございます。
●2013年3月期 売上高 8,452億円
●2014年3月期 売上高 9,730億円
2014年3月期は消費税の駆け込み需要がありました。
良い数字だというのは分かっていました。
消費税が8%、10%に上がった後の見通し、戦略を住友林業さんはどのように考えているのでしょうか?
きっと私たちでは払えない高額費用を使って大手コンサルティング会社の力を借りてビジョンを描いているに違いありません。
中小企業もIR資料からおこぼれを少しでもいただきたいですね。
IR資料の「2015年3月期業績予想」に目を通しました。
●売上高予想
9,730億円=>9,900億円へ微増としています。
主力の戸建注文住宅契約棟数を2014年3月期実績の9,364棟から2015年3月期目標を9,000棟へ引き下げています。
4%減です。
いたし方ないところです。
ただしアパートとその他の請負事業を販売金額ベースで12.7%伸ばす予定です。
相続税改正を見込んでのことでしょう。
リフォーム会社の住友林業ホームテックの受注を2014年3月期の610億円から2015年3月期を650億円へ引き上げる予定です。
6.6%アップです。
拠点を2つ今期増やして特に3大都市圏のマンションリフォームを重点的にやっていくそうです。
住友林業が他のハウスメーカー比べて突出して伸ばそうとしている分野が、海外での住宅事業です。
アメリカのGehan社。
*2013年度516棟販売!
オーストラリアのHenleyProperty社。
http://www.henley.com.au/vic-home
*2013年度1,754棟販売!
以上のようなM&A戦略で海外での住宅販売金額を2014年3月期の763億円から2015年3月期は1,280億円までグイッと引っ張り上げる予定です!
なんと約7割アップです。
資本力、信用力のある大手は日本のマーケットがダメでも海外で食っていけるように着実に手を打っています。
私たち中小はどんな手を打っていけば良いのでしょうか?
会社ごとの特性、経営者の方針によって大きく違ってくると思います。
でも言えることは総花的なことは出来ないし、やるべきでないということです。
ランチェスターの法則で、「この半径1.5キロだったら住友林業にも、積水にも負けない!」とか「この商品を作らせたらどの設計屋にも負けない。」など尖った商品、分野を持つべきです。
がんばりましょう!
住友林業IR資料のURLはここ!
http://sfc.jp/information/ir/settlement/pdf/2014-4q_gaiyo.pdf
<住宅リフォームの統計>
2014年第1四半期(1〜3月)における住宅リフォーム市場調査の結果が矢野経済研究所から発表されました。
それによると市場規模は速報値で1兆7724億円、前年同期比で40.7%増、過去5年間の平均値比で57%増と大きく伸長しています。これは消費税増税前の駆け込み
リフォームが要因と思われます。
2013年度市場規模としては、2000年度以来で7兆円台の大台を超えました。
今後の予測は、2015年10月に予定されている再増税もあり、年間予測が難しい状況です。
4月単月は好調を維持しながらも、設備修繕・維持関連分野は前月比で1.5%減、家具・インテリア等は61.7%減と駆け込み需要の反動でマイナス成長となっています。
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町田
メール: taka2taro@gmail.com
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